懐かしい蒸気機関車

昭和49年、室蘭機関区

昭和49年の室蘭機関区の写真です。この機関区は室蘭駅から少し離れたところにあり、石炭の積出港だった当時の駅構内は引き込み線が何本も走り町の平らな土地はほとんどが国鉄の施設でした。室蘭駅は東室蘭駅から輪西駅、御崎駅,母恋駅と列車は各駅に止まり終着駅が室蘭駅になります。駅構内では貨物の入れ替え作業が絶え間なく行われ機関車の動きとともに町も活気に満ちていました。現在はこの場所に新しい室蘭駅があり,当時の面影は何も残っていません。
機関車を回転させる転車台がありました。室蘭機関区ではこの転車台はモーターで動いていました。転車台の中央に電線が引かれています。当時道内の主立った駅には転車台があり人間の力で回転させるタイプと機関車の蒸気利用して動かす尺取り虫と呼ばれていたタイプがありました。

蒸気機関車から出る石炭の燃えかすは、ここで落とされ処理されます。この時代は町も機関区も活気であふれていました。後ろに見えるのはC57135号機で1975年12月14日国鉄最後のSLが牽引する客車を引いた機関車です。その日まであと1年を切っていました。


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