懐かしい蒸気機関車

40年前の室蘭本線,東室蘭駅

山手線のラッシュアワーを思わせるような混雑をしている40年前の東室蘭駅です。当時室蘭市の人口は16万人いましたから、朝の通勤通学の時間帯は大変な混雑でした。室蘭市は平地が少なく港に対してすぐに山が迫っているため,山の斜面に住宅だ立ち並び北海道の他の都市では小樽に次いで人口密集地です。午後2時半の岩見沢行きも大勢の乗客が利用していました。自家用車が今ほど普及していなかったので,鉄道の役割は大変重要で、国鉄が一番輝いていた時代でもありました。時代は変わって北海道新幹線の開業とともに寝台特急の廃止が相次ぎ,室蘭線のダイヤは大幅に減少しました。国道36号線を車で走っているとよく寝台特急北斗星と平行して走る事があり、今では思い出の中の列車になってしまいました。時代は移り変わりカメラ1台をぶら下げて駅のホームで写真を撮っていた青年も来年で還暦を迎えます。
東室蘭駅の朝の混雑したホームです。私も学生だったので,同級生から駅で写真を撮るのは見ていて恥ずかしいからやめてくれと言われた事があります。学生服でどこの高校かわかるので,同級生はそれをいやがったんだと思います。そんな事は気にせずにせっせと駅に通い詰めて写真を撮っていた私は,変わった学生だったのかもしれませんね。

右に写っている客車は室蘭と幌別を往復する列車でした。この駅のホームは今も変わっていません。

東室蘭駅14時30分発、岩見沢行きのC57がホームに滑り込んできました。機関車の動きを出す為にスローシャッターで撮影しました。広角レンズを使いましたが,当時はレンズを買うお金も無く1本だけ選んだレンズが24ミリの広角レンズです。機関車の操縦室をどうしても撮りたくて24ミリにしてしまいました。このレンズはコントラスト、解像度共に大変優れたキャノンのFDレンズでした。

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