S304蒸気機関車は産業用機関車として1939年日本製鉄輪西製鉄所の発注で2台で働いていました。もう一台はS205でこの機関車は当時働いていた鉄原の構内に現在、静態保存されています。S304はご存知の方も多いと思いますが,三笠鉄道村で現役で動いていて講習を受けると実際の運転できます。この2両は石炭をコークスにする工場で働いていて、御崎駅の貨物の引き込み線から石炭を牽引していました。最高速度は38キロで低速ですが力は9600型とほぼ同じくらいあり、長い石炭列車を牽引していました。まさに日本の産業を支えた機関車でした。
昭和50年12月13日撮影のS304号機で、長い石炭列車を牽引していました。見かけは小さい機関車でしたが馬力は9600型と同じでした。この日は国鉄最後のD51が岩見沢行きの客車を牽引した日でした。 |
こちらはS205号機です。205号機のナンバープレートがかすんでいて,304号機のようにはっきり写真に写りませんでした。左に見えるのが御崎駅です。貨物取り扱い線の方が何本も引かれている事がわかります。室蘭線開業当時はこの写真の右側にエトチレップ岬があり、そこから石炭を船に積み出していました。 |
仕事を終えて一休みしているS205号機です。やはりプレートがかすんでいますね。この機関車は現在も静態保存されているのでいつでも見る事が出来ます。 |
0 件のコメント
コメントを投稿