現在の駅舎が建て替えられる前の室蘭駅ホームの様子です。室蘭駅は終着駅なので列車を利用した人はこの駅で全員降りますから,列車がホームに着くと多くの人で混雑しました。旧室蘭駅は明治45年、1912年に建造された道内最古の木造建築駅舎です。全国的に珍しいこの駅舎は1999年に国の登録有形文化財に指定されて、2010年JR北海道から準鉄道記念物にも指定されています。当時階段から撮影した私は何を考えてシャッターを切ったのか、ホームを歩いている人を撮りたかった訳ではないと思います。しかし結果的には
旧室蘭駅の歴史を記録した事になります。40年の歳月はかすみのように消え去りましたが、写真は残ります。この写真は2012年5月19日、みなと室蘭140周年記念号で登別〜室蘭間をC11207号機が客車を引いて走った記念に配られたポストカードになりました。正確にはその前日に室蘭市民を対象に抽選で当たった人が乗った時に記念品として配られたものです。この日から国鉄の蒸気機関車が全廃になるまであと1年と1ヶ月でした。
|
旧室蘭駅のホームの様子です。列車を降りた乗客でホームは混雑していました。この時代鉄道は市民の重要な足でした。 |
|
ホームを歩いている人を撮っているように見えますが,しっかりSLが主役で写っています。今の私よりもこの時代の私の方がいい写真を撮っていたようです。 |
0 件のコメント
コメントを投稿