東室蘭を出たSLは次の駅の鷲別駅まで緩やかなカーブを走り,そこから登別の富浦駅の手前の国道36号線と交差するところまで線路は直線になります。この区間では客車を引くC57やD51は煙突から蒸気だけを出して軽やかに走り去っていきます。室蘭本線は元々は夕張などの炭坑から石炭を運ぶ為に北海道炭礦鉄道によって作られ,その後国有化されました。長い石炭列車を牽引するには平坦で出来るだけ直線の線路が必要になります。室蘭線はその条件に適しており、本線の白老〜沼ノ端間28.7キロは新幹線を除く直線距離で日本一長い区間です。室蘭港は石炭の積出港として発展して来ました。全国でも最後までSLが活躍したのはそんな訳があったのでしょう。
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真っすぐな線路を軽快に走るC57です。10月19日の撮影なので気温が低く蒸気が白くハッキリ出ています。蒸気機関車の動力である蒸気はピストンを動かした後不要になった蒸気は煙突から煙とともに吐き出されます。 |
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当時流行っていた流し撮りを試みていたんですね。流し撮りの写真が意外なほど沢山出て来ました。この場所は平坦な線路ですが,貨物を引くD51は長い貨物列車を引いていたので石炭を炊きながら走っていました。4つの動輪が力強く駆動しているのがわかりますね。 |
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C57の流し撮りです。D51に比べると動輪が大きいので直線ではスピードアップにつながります。こうしてSLを見ていると生き物が走っているようです。 |
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