懐かしい蒸気機関車

昭和58年、室蘭本線東室蘭駅

昭和48年は私が一眼レフを父親から買ってもらって本格的に鉄道写真を撮り始めた年です。今から43年前にもなると,遠い過去の事のようにこれらの写真が見えて来ます。確かに私はこの時代に生きていましたが,特にこの数年はスマートフォンの急速な普及により普通の人が世界中に瞬時に情報発信出来て多くの国の人がその情報を共有する事が出来るようになりました。職業カメラマンや報道に携わる記者などがいらなくなる時代が近づいて来ています。もうすでに始まっていますね。私はデジカメの出現と景気の低迷などで9割の仕事を失いました。そんな事はさておき、昔の写真を見ているとつくづくあの頃は良かったと思います。世の中がぎすぎすしていなくて,どこか大らかなところがあり、いい意味での寛容の時代でした。時代は逆戻り出来ませんから、これからさらに大きく時代は変わっていくと思います。そんなときこの時代の写真を見て心和むのもいいのかもしれませんね。
当時私はこの駅の隣町に住んでいて高校もこの町にあったので,この東室蘭駅からSLの牽引する列車に乗り撮影の旅に出掛けました。楽しいワクワクした気持ちで列車に乗った事を思い出します。

室蘭駅11時3分発の列車が東室蘭駅に着きました。駅員さんが停車位置の確認の為D51に乗り込んでいます。蒸気機関車は前が長く操縦室は後ろにある為、前方がほとんど見えません。停車位置で正確に止める事は機関士の方は大変苦労したと思います。

岩見沢行き普通列車は、東室蘭駅では特急列車の接続時間の関係で10分ほどの停車時間がありました。その時間を利用して機関助手の方でしょうか、鉄道ファンの少年を機関車に乗せて記念写真を撮っていました。観光列車以外、現代ではこんな光景は考えられませんね。どこか長閑な時代だったんです。

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