懐かしい蒸気機関車

室蘭本線、本輪西〜陣屋駅間

崎守埠頭から貨物を牽引して来るD51です。崎守埠頭のチップヤードから白老町萩野駅に紙の原料となるチップを貨物列車で運んでいました。また崎守埠頭には三井木材の貯木場があったのでその木材も運んでいました。私が中学1年の時に本輪西の栗林埠頭から陣屋にかけては岩礁のある海岸になっていて、陣屋の砂浜は造船所があり私の祖父はそこの船大工の棟梁でした。日石の石油コンビナートの建設の為その岩礁と海水浴場も造船所も埋め立てられて大規模な石油精製工場と貯蔵タンクが新たに建設され、日本のエネルギーが石炭から石油に移り変わる転換期でもありました。岩礁に土砂が投げ込まれるとそこに生息していた毛ガニが沖の方に逃れて行く姿は50年近く経った今も、まるでビデオを見ているかのように鮮明に思い出されます、生き物達の哀れな姿が幼い私の心に突き刺さったのでしょう。この3枚の写真がその埋め立てられた海岸線の近くを走る鉄道です。現在の室蘭本線はトンネルになっしまったので、この国道37号線沿の鉄道は撤去されてありません。でもよく見ると鉄道の跡である土の盛り上がった場所が残っています。来月3月で寝台特急トワイライトも廃止になり室蘭本線を走る列車も大幅に本数が減ります。このまま北海道の鉄道が過去のものになって行くのでしょうか。

陣屋駅から発車したD51です。萩野駅までチップを運んでいました。右側に国道37号線とその向こうに石油タンクがありD51の真後ろに石油コンビナートの3本煙突があります。時代はエネルギー転換期を迎えていました。

本輪西駅から崎守埠頭に向う9600型蒸気機関車が牽引する貨物列車です。木材の貨物と石炭かコークスを運ぶ貨物を牽引しています。
この場所に鉄道が走っていた事を知る人も少なくなったと思います。国道は右側に走っていて車の屋根が見えます。現在国道の位置は変わっていませんが、50代の地元の人がこの写真を見てもどの場所なのか分からないと思います。



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