懐かしい蒸気機関車

湧綱線、計呂地駅〜床丹駅間

湧綱線はこれで2回目の紹介になります。中湧別からサロマ湖に向って走ると計呂地駅に着きます。この路線は全線単線なので主要の駅で時間調整をします。計呂地駅を出発した9600型蒸気機関車は駅を出てすぐに急カーブの勾配を登ります。停車中蒸気を上げても途中で石炭を燃やさないと蒸気が足りなくなるので煙も一段と高く舞い上がります。計呂地はサロマ湖の漁業で成り立っている町で、当時からカキの養殖で有名でした。少し湖から離れると牧場や毛皮の材料になるテン(ホンドテン)の飼育もしていました。夏の撮影旅行では能取湖の北見平和駅で一晩過ごしましたが、回りに人家がない為か天空の星達が手の届きそうな程近くに見えて、その星の多さに圧倒された事を覚えています。最果ての鉄路はもうありませんが、能取湖、サロマ湖とオホーツクの雄大な景観を車窓から眺める鉄道の旅は誰もが忘れる事の出来ない思い出となっている事でしょう。


計呂地駅を発車した9600が牽引する貨物列車です。写真右側がサロマ湖になり、凍結しているので湖の上を歩く事も出来ます。
ここから線路は急勾配になり貨物を引く9600も全開走行になります。

この勾配は盛り土をして人工的に作られた土手の上に線路が引かれています。ここから湧綱線は能取湖まで少し内陸を走ります。


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