懐かしい蒸気機関車

昭和49年6月30日瀬棚線SLさよなら列車

瀬棚線は噴火湾と日本海を結ぶ路線で、函館線の国縫駅から終点の瀬棚駅までの全長48.4Kmを昭和4年から段階的に開業して、函館駅から瀬棚駅まで急行せたなが運行していました。1974年6月30日をもってSLの運行が終わり、1987年3月15日この路線の全ての列車の運行が終了し、廃線となりました。鉄道の衰退は地方都市の人口の減少を意味しています。東京一局集中とよく言われますが、北海道も札幌に人口が集中し過ぎて、北海道全体が歪な人口構成になっています。鉄道が廃線になる度に地方の過疎化が加速して行くのが現状です。その当時はそんな事も考えずに私はさよなら列車を撮影していました。

さよなら列車が満員の乗客を乗せて終点瀬棚駅に向って走り始めました。
M先輩と機材を担いで国縫駅から歩いて丘の上に登りました。この当時のC11207号機は釜の調子もよく補機なしで走っています。SLの煙突から出る白い蒸気が最後の別れを告げるように、薄らと消え去って行きました。その後SLニセコ号でまた再開出来た時は40年の時を越えて当時の記憶が蘇りました。
現在JR北海道に動態として残っているSLはこの171号機だけになりました。現在も釜の調子は良いようです。

蒸気機関車は夜の間も釜の日を燃やし続けます。夜間に釜に石炭を入れている所です。


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