懐かしい蒸気機関車

夏の天北峠

名寄本線は名寄駅から遠軽までの全長138.1キロの北海道の内陸からオホーツクに向う路線でした。中でも一橋駅から上興部駅の天北峠は1000分の25の最大勾配が続く最大の難所でした。貨物の長い時には9600型蒸気機関車が2台連なる重連列車でこの峠に挑みました。時には峠の途中で空転してバックで峠を下がり再スタートする事もあったようです。北海道の内陸は夏の暑さが厳しく、この峠に挑んだ鉄道マンの苦労は大変なものでした。現在のようにトラック輸送が主流ではない時代でしたから、鉄道マンはそのプライドを掛けて鉄道貨物輸送に貢献していました。


遠軽駅方面から上興部駅に到着した貨物列車です。名寄本線は単線なので駅の構内の引き込み線で待機して蒸気を溜めて峠に挑みます。

上興部駅の構内にある給水塔です。貨物の多い時は重連列車で峠を登ります。

上興部側から登って来た貨物です峠はまだ先ですが急勾配が続くので油断出来ません。真夏の線路付近は熱せられた砂利でむせ返るような暑さになります。

天北峠の頂上付近です。一橋駅から貨物列車が上って来ました。この列車は貨物の短い編成なので9600の単機で牽引しています。あと500m程で峠を登り切ります。そのあと上興部駅まで一気に下ります。


0 件のコメント

コメントを投稿