懐かしい蒸気機関車

昭和49年、豪雪の宗谷線抜海駅

現在、何もない駅として鉄道ファンが訪れる抜海駅ですが、当時は駅員さんも常駐している駅でした。真冬の1月は海から吹き付ける北風が猛烈な地吹雪になり、数メートル先も見えないような視界の中でのSLの運転は困難を極めたと思います。北海道の産業の発展はこうして鉄道貨物に支えられていました。
真冬の抜海駅は午後4時を過ぎると真っ暗になります。降りしきる雪の中9600型蒸気機関車が貨物を牽引して抜海駅に入って来ました。

宗谷線は単線区間が多いので抜海駅で下り列車を待つ事があります。線路が埋まるほどの雪が積っています。

ほとんど視界が無くなるほど激しい雪になり、駅のホームから撮影しました。

この視界の中でSLを運転するのは神業に近いのではないでしょうか。

過ぎ去ってみると貨物は牽引していませんでした。この写真を撮影してから40年以上経ちますが、この時の事は今でもはっきり覚えています。

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