懐かしい蒸気機関車

昭和50年11月、夕張線滝ノ上駅

室蘭線の追分から夕張線に入り川端駅の次の駅が滝ノ上駅になります。1897年明治30年北海道炭礦鉄道の駅として開業しまし、旅客と木材などの貨物を主に扱っていました。夕張線は本線が単線だったので下りの貨物列車もこの駅で一旦停車して上り列車を交わした後十分に蒸気を溜めて上り勾配をD51は走り始めます。夕張線は追分駅から川端駅までは比較的平坦な路線ですが、滝ノ上駅からは上り勾配が急になり、貨物列車を牽引するD51は喘ぎながら夕張へと向います。トラック輸送があまりなかった時代ですから夕張市で消費する物資は鉄道貨物が運んでいました。夕張まで貨物を運んだD51は石炭を満載した石炭貨物を牽引して追分駅まで一気に下り、室蘭線に入るとそのまま石炭を室蘭港まで運びました。現在滝ノ上駅は無人駅になっています。
滝ノ上駅からD51の貨物列車が発車しました。朝の早い時間帯の列車で11月の滝ノ上は雪こそありませんが、シバレが強くレールに霜が降りていました。

D51が瀑煙を上げて上り勾配を走って来ます。

機関士の方がこちらを見ています。今では鉄道の敷地内に入る事は出来ませんが、この時代は線路を道代わりに歩いていた人も大勢居ました。線路の脇にSLから落ちた石炭を拾う人も居ました。

夕方の時間帯の滝ノ上駅です。夕日は後方の山に沈んで行きます。D51は停車中に蒸気を上げて溜め込みます。

いつもピカピカに磨いていたD51603号機です。ナンバープレートだけではなく機関車全体が磨き上げられていました。釜の調子も良いようであまり黒煙を上げていませんね

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