懐かしい蒸気機関車

昭和49年1月室蘭駅C57号機発車です。

室蘭駅は周囲を山に囲まれているので,俯瞰写真をよく撮りました。この写真はNHK室蘭放送局のある山の上に建つ市営アパートの階段から撮影しました。C57が走っているこの場所は現在広域センターの駐車場になっていて、これほど駅前が変わってしまったところは室蘭以外無いのではないかと思います。写真左側に国道があり、(札幌通り)と言われていて車や人の往来が多く賑わっていました。現在はこの駅舎のみが残されています。雪の少ない室蘭ですが,1月の厳寒期は辺り一面雪で覆われていますね。この列車の終点岩見沢駅は豪雪地帯で駅も線路も雪で埋もれます。SLが最後まで残った室蘭本線は雪が少なかった事も理由の一つだったのでしょう。
カラーネガからのモノクロスキャンした写真です。後輩のT氏から借りた300ミリで撮影しました。彼は現在JR北海道の貨物列車の機関士をしています。彼もあと2年で定年です。機関士として働いて苦労も多かったと思います。長い間ご苦労様でした。

C57が高々と煙を上げて発車しました。この時代はこれだけの煙を上げても苦情はありませんでしたね。SLが煙を出すのは当たり前の時代でしたから、のんびりしたいい時代でした。

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