北海道最果ての地、稚内駅を出たC57型蒸気機関車が牽引する旭川行き普通列車が抜海駅に向っています。対岸の小高い丘の向こうはノシャップ岬です。宗谷本線は南稚内駅と抜海の間だけ線路が海岸に最も接近するので鉄道写真愛好家の憧れの撮影ポイントでした。最果ての日本海を背景に黒煙を高々と舞い上げながら抜海駅を発車する蒸気機関車を撮影しながら、その雄大な光景に感動した事を覚えています。この抜海駅周辺の丘には木が生えておらず、当時の事ですからおそらく薪にする為に伐採したんでしょうね。現在の航空写真を見ると私の登った丘は植林されたようで林のようになっています。抜海駅から次の駅まで勾配が続くためC57は全開で駆け抜けて行きました。
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C57が抜海駅に向っています。線路の向こうの海岸線にオロロンラインが走っています。手前の道路は道道510号線です。対岸の小高い丘の向こうのがノシャップ岬です。 |
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3分程停車して釜に石炭を入れたようです。追い風になったので、煙が前方に流れて来ました。 |
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その煙を追い越すようにC57は加速して行きます。 |
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ここから登りになるので全開で走るC57です。当時は抜海駅の周辺は写真のように牧草地が広がっていましたが、現在は牧草地と畑が混じっているようです。この牧草地の地名をクトネベツと呼びます。昭和49年7月30日の抜海駅でした。 |
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