昭和49年9月29日、瀬棚線のSLの運転が最後になる日の前日に長万部機関区に,私の大先輩、M氏と撮影に出掛けました。瀬棚線は国縫駅と瀬棚を結ぶ噴火湾から日本海に抜ける路線です。全長48.4キロ、SLが廃止されてから13年後の昭和62年3月15日さよなら瀬棚線を運行して開業から58年で瀬棚線の幕が下りました。
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当時の長万部機関区の様子です。この機関区は函館から札幌までの交通の要だったので規模の大きな機関区があり、全盛期には急行ニセコ号をC62が重連で牽引していました。写真真ん中に移っているC11207号機が次の日のさよなら列車を牽引しました。 |
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機関区の中で待機する207号機です。この機関車はその後十数年に渡り北海道の各地で観光列車として活躍しました。来年からは東武鉄道鬼怒川線で観光列車として再スタートを切ります。 |
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C11171号機の操作室内部の写真です。機関助士の座席にミノルタのカメラがありますが,これは私の先輩のカメラです。国鉄時代はこうして自由に機関車の中にも入る事が出来て,古き良き時代でした。 |
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長万部機関区におかれていたC11171号機です。この機関車も207号機と共に観光列車として活躍しました。しかし昨年函館クリスマスファンタジー号,同じく大沼号、SLニセコ号の相次ぐ廃止で,大変残念な事になってしまいました。171号機は釜の調子もよくまだまだ現役を続けられる機関車です。新幹線札幌延伸の際は観光の目玉としてSLニセコ号の復活を望みます。北海道では地方の過疎化と車による交通手段の移行に、伴い更なる廃止路線が検討されています。将来的には札幌までの新幹線、室蘭線(函館〜札幌)、石勝線(札幌〜釧路)宗谷線(札幌〜稚内)千歳線(札幌〜千歳空港)などの路線が残りその他の路線は廃止になる公算が大です。 |
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