懐かしい蒸気機関車

昭和49年、室蘭駅周辺

旧室蘭駅は三方を小高い山に囲まれているのでその山から俯瞰写真をよく撮りました。この当時の室蘭の町は駅を中心に発展していた事が分かります。貨物のほとんどは夕張炭鉱から産出される石炭です。国のエネルギー政策の転換で石炭から石油に変わり、室蘭駅周辺も大きく変わりました。駅周辺が現在と見違える程変わったのも室蘭だけのようです。日本のエネルギー転換から40年が経ちました。この地球の裏側から運んで来る石油というエネルギーも将来違うエネルギーに取って代わるでしょう。あと10年もしたら世界中で電気自動車が走っているでしょうね。時代は変わっても石炭で蒸気を作りその力で走るSLはこれからの未来に残しておきたい産業遺産だと思います。
旧室蘭駅構内の写真です。左隅に室蘭機関区があり、真ん中少し奥に室蘭駅があります。画面右側はすぐに岸壁がありそこから石炭を積み込んでいました。現在の駅はSLの少し手前に位置します。

旧室蘭駅から発車した岩見沢行きの普通列車です。C57135号機は昭和50年12月14日、国鉄最後となる客車を牽引した蒸気機関車で、埼玉の鉄道博物館に静態保存されています。現在この場所は市役所などの入った合同庁舎の駐車場になっています。

室蘭は平地の少ない地形なので山の上まで住宅が建ち並んでいて、現在でも人口密集率は道内一位です。

室蘭駅の対岸にある茶津山から撮影しました。駅前通りは札幌通りと呼ばれ大手銀行、東芝、ナショナルなどの看板も目につきます。手前の海は現在は埋め立てられてホテル、税務署、栗林商会本社ビル、サッカー場、陸上競技場、室内プールなどがありこの当時の面影はありません。岩見沢行き11時発D51牽引の普通列車が室蘭駅ホームに黒い煙を吐いて発車を待っています。

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