懐かしい蒸気機関車

昭和50年1月、広尾線 忠類〜上更別間

広尾線は根室本線帯広駅から広尾駅に至る84キロの路線で愛の国から幸福へと言う言葉が当時流行した鉄道です。その中間に大正駅がありましたがあまり記憶にはないですね。北海道旅行が流行していた頃ですから、地元の乗客よりも観光客の方が多かった事を思い出しました。SLを撮影するには平坦な路線でしたので、やや勾配のある忠類からM先輩と歩いて9600の牽引する貨物列車を撮影しました。私の住む室蘭とは異なった原野が続く閑散とした山間を9600の乾いたドラフト音が木霊します。雪は少ないのですが放射冷却で厳しい冷え込みになり空は快晴で、空気が澄んでいた事を覚えています。三脚とカメラ機材を担いで道無き道を歩いていたあの頃は、若かったんですね。今では遠い過去の思い出になりました。


忠類駅を発車した貨物は上更別駅に向って上り勾配を駆け上がって来ました。後ろには国道も平行して走っています。
広尾線は貨物は9600が牽引して、旅客はデーゼル気動車でした。



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